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海の底【著:有川浩】 [小説(あ~お)]


海の底 (角川文庫)

海の底 (角川文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2009/04/25
  • メディア: 文庫



自衛隊三部作、ラストの1冊です。

やー、初っ端からトンデモ展開でビックリでした!
ある日の横須賀が舞台です。

--

最新鋭の潜水艦が入港して間もない頃、基地内は丁度
桜まつりの最中だった。(年に一度の基地開放日)

そこに突然の出港命令!訳も変わらず出港する潜水艦。
しかしスクリューに何かが絡みついて動けない!
そして船体にも何かが外から引っ掻く音が・・・。
艦長の指示により艦より離脱退避するクルーが見た物は
大量の巨大なザリガニと見まごう生物が、逃げ惑う人たちを遅い
喰らうと言う惨劇だった。

そこに逃げ遅れた子供たちが襲われそうになっているのを
艦長が発見する。艦に配属されたばかりの幹部候補生の
若者2人を連れて艦長は救出に向かう。

子供たちに襲いかかろうとするザリガニをなんとか退けた物の
基地外に出る退路は最早ふさがれてしまっていた。
艦長は決意する。

「子供たちを連れて艦内に避難しろ!」

恐怖で動けない子供を艦内に放り込み、ザリガニをけん制して
いた艦長を収容しようとする中、艦長の右腕が千切れ飛び
子供たちを守る為に、ハッチの上に倒れ込み蓋をする艦長。

「艦長ーーーーーーーーーーーー!!!」

仰ぐべき人を失ったペーペーの若者2人。
歪んだ母親に育てられた為歪んでしまった少年を含む
子供たちと、何時来るとも解らない救助を待つ事に。

一方、艦の外では・・・。
いち早く異変に気が付いた警察官の指示により
機動隊が巨大ザリガニと対峙する事に。
拳銃程度では殻を貫通させる事は出来ず、凶暴なザリガニに
今の所対抗する術は、旧式のジュラルミンの盾と己の技量のみ。

果たしてザリガニを退ける事は出来るのか!?

--

集大成ですな。
この作品で軍オタが情報収集で活躍したりと
オタも捨てたもんじゃないな。と思いました(笑)
蛇の道は蛇って言いますもんね。オタの情報能力を舐めちゃいけない。
しかも軍オタですから、これまた濃ゆさの濃度が違うwww

ザリガニはどちらかと言うとエビに近い生物との描写
でしたが、エビが食べられなくなったら困るのでザリガニと
思う事にします(笑)

ろくな武器を持たない機動隊、武器使用許可が下りない
自衛隊と、政府がろくでもないっぷりを露呈しますが
実際にこう言う事が起きたら、やっぱそうなんだろうな・・・。と
思ってしまいました。

さっさと武器使用許可出して自衛隊投入しろよ!

訳のわからん生物が相手とは言え、これは立派な侵略だよ。
侵略に対して武力を使うのは当たり前でしょうがーーーーー!
頭の堅い政治家めっ。

と1人で猛ハッスルしてしまいました(笑)小説の事なのに(;^_^A

終息はあっと言う間です。拍子抜けするほど。。。
そしてワガママ小僧のお母さんがヒドすぎる。
でもきっとこういうお母さんって沢山いるんだろうな・・。と思ったら

ザリガニより怖いのはやっぱ人間。

でした。ああ~、怖い怖い。

私的にはオススメは「塩の街」>「海の底」>「空の中」かな。
空の中と海の底の後日談が「クジラの彼」に載っている
そうなので、そちらも要チェックです^^
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コメント 2

あこ

有川浩さんって色々書いてらっしゃるんですね~。
阪急電車と図書館戦争の作者が同じとは
しばらく気付きませんでした(苦笑)。
ちなみにどれも呼んだ事無いですが・・・
先日、うちの会社に来られてサイン本を作って戴いたようなんですよね。
帰られた後で、いつも無い所に机があるのに気付き・・・
目と鼻の先に居たのに、全く気付かなかったです^^;
ご縁があったので(?)
何か読んでみようかな~と最近思ってます。
by あこ (2012-09-08 14:34) 

ボコ

>あこさん
いらはーい^^

私もまだ図書館戦争と上の3冊しか読んでないのですが
他にもドラマ化した作品とか結構あるんですよね~。
色々読んでみようとあれこれ借りている所です^^

おおおお!?有川先生のサイン本!
あはは^^仕事してると中々気が付かないもんですよね(笑)
今の所、オススメは塩の街です。
by ボコ (2012-09-11 10:32) 

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